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楽士ヴァイオリン・フルート
楽士ヴァイオリン・フルート:
ロストワックス(Lost wax)鋳造は最も複雑な工程によって高度な鋳造品を得るための工法です。先ず原型像を粘度で制作し、それから石膏で雌型を取り、内側に樹脂を貼って原型の完全な複製を製作します。さらにこれからシリコーンゴムの雌型を型取りして、その内側に目的とする金属の厚みの蝋を塗布して型合わせし、シリコーンゴムの雌型を剥いで、ここに蝋による原型と同じ像が得られます。さらにこの蝋の像をセラミック質の粘土を塗布して包み込み、像の内側も粘土でコーティングし、完全に乾燥させたうえで、炉に入れて熱して内部の蝋を溶かし出します。それからこのセラミック質の先程まで蝋が占めていた空間を持つ二重構造の型を本格的に焼成して素焼きの型が出来上がる、そこでいよいよ鋳造となるわけで、ルツボで溶解されている金属が、あらかじめ用意されている型の開口部(湯口)から注ぎ込まれるのです。冷えるのを待ってセラミックの型を割り砕いてやっと鋳造品が誕生するのです。勿論これらの工程の中にはいろいろな仕掛けの取り付けや、準備の作業、高度なノウハウが存在します。